女神転生ⅤVengeance 実績（トロフィー）について

周回が必要なもの

「追憶の粛清神」と「戦狂の挑戦神」

　バーチャルトレーナーを全種類出すために６周した上、７週目でバーチャルトレーナーを使えるようになるところまで物語を進めないといけません。追憶の粛清神はオリジナルモード全種類連戦クリア、戦狂の挑戦神はチャレンジモード全種類連戦クリア。後者もLv.100を一回ずつやるだけで取れました。

各エンディング回収

　この実績自体は、エンディングに達した時点で解除されるので一つのセーブデータの使い回しで埋められます。が、バーチャルトレーナーはシステムデータではないので、クリアデータから周回を重ねないと全戦解放されませんでした。実績を全てを解除しようとしているなら、おとなしく周回したほうがいいです。みなさんは私の二の舞にならないようお気を付けください。

創世の女神編：至高天での選択

　どんな選択肢を選んで来ようと至高天の入り口で三つ選択肢は出てくるし、どれでも選べます。思想と一致させておかないとご褒美はなくぺナルティがありますが選べることは選べ、エンディングは見られます。

・神の秩序を守るべき（LAW）
・東京を救うための創生（CHAOS）
・座の破壊（NEUTRAL）～さらに枝分かれ→人のみの世界を創生する（真NEUTRAL）

　LAWとCHAOSが対極にあり、そのどちらにも偏っていない第三の思想NEUTRAL＝八雲＆ジョカルート＝〈座の破壊〉。このNEUTRALの選択肢を、主人公もNEUTRALの状態で選ぶ、かつ複数の前提クエストをクリア（その中でも正しい選択肢を選ぶ）していれば、さらに物語を進めるともう一つの選択肢〈真の八雲＆ジョカルート〉が出てきます。通称、真ED。人のみの世界。これが一番たどり着くのが大変なルート。物語全体の選択肢で調整しなきゃいけないので、ちょっとストレスが溜まります。

今回のNEUTRALの位置付け

　難しいんだよな～、会話の選択肢が基本的に法か混沌かの２つしかないので、ベテルを否定し過ぎず混沌勢を肯定し過ぎない…みたいな変なバランスの取り方をしなくちゃならない。それは偏ってないとはいえ八雲&ジョカに賛同してるかどうかはまた別の話なんじゃないのか？主人公独自のコトワリかもしれないよ。八雲&ジョカに共感する選択肢を素直に作っちゃえば良かったと思う。それっぽい問答は浅草でジョカとするが、あれは属性には影響しないみたい。あそこで八雲の考えに「理解できない」と答えても意味がないというのは、さすがに……どうしてだろう？

人のみの世界の分岐が出ないときは

　常日頃から東京のラージマップで自分のアイコンの揺れ方を見ておきましょう。時計回りがLAW、反時計回りがCHAOS、回らず左右にぷかぷかと揺れている状態ならNEUTRALです。いくつかのサブクエストでも微調整は出来ますが、あまりに偏りすぎていれば来世にかけたほうがいいかも。

　至高天選択直前で間違いなくNEUTRALの状態で、〈人のみの世界〉が出てこなかったとしたら、前提クエストが不足しているか、コンスにトドメを刺してしまったためだと思われます。switch版の最初のころは、全クエストクリアが条件だとか、やったはずなのに真ＥＤに行けなかったとか、確たる情報が無かったんですよね。わかったところで大変なことは変わりありませんが…。

　というか、大変な割に真EDって不穏な終わり方するんですよね…。東京のための創生が一番正史感あるのは個人的な感想です。それにコンスを生かすことがこの真EDの条件なのに、その世界ではコンスとミヤズはもう会えないという悲しみがある。だって『人のみの世界』だもんね…コンスがいないもん…。

復讐の女神編：玉座前での選択

　実績とか関係ないからとりあえず新要素のエンディングどっちも手っ取り早く見たい、っていう方はNEUTRALにしておくと、二人の女神のいざないの時にどっちにつくかの選択肢が出てきます。偏ってたら自動決定です。前提クエストなどはありません。タオとヨーコがアークエンジェルとドミニオンに見えました。

各エンディングを見た証

　として、【①LAW②NEUTRAL③CHAOS④真ED⑤タオ⑥ヨーコ】という風にセーブスロットのアイコンが増えていくのだが、システムデータではないのでそこを埋めていきたければクリアデータの最初から6周するしかない( ；∀；)

悪魔全書の装丁神

　悪魔全書100％。各ルート・エンディング限定悪魔を解禁しながら、うち一度は創生モードで始めてルシファーさまを解禁してサタンを作って…とエンディング埋めやサブクエスト埋めと一緒にやっていくことになると思います。逆引き合体などしていくとお金がかかりますね。

創生神の選択

　サタンを倒したクリアデータから周回するときに創生モードが選べます。これをsafetyでクリアしてもいいし、どんなエンディングでもOKです。

サタンは復讐の女神編限定

　前提クエストである〈蛇神の王〉をクリアしたのにマンセマットからサタンのクエスト〈大いなる敵対者〉が受けられない場合は、一旦その時点のセーブデータを残したまま、一回クリアしてエンディングを見た後にロードしてもう一度マンセマットに話しかけると 「他の宇宙を見てきた〜」とか何とかセリフが変わって、〈大いなる敵対者〉のクエストが発生します。ここはシステムデータで覚えているらしい。本来は周回プレイ用だと思うのでこちらに書きますが、時間がない方は試してみてください。

　ちなみにこれをクリアすると神意〈法理超越〉が解禁され、カンストLv.99→150に引き上げられます。

一周内で達成できるもの

迷子探しの観察眼／迷子探しの神眼

　ミマン100体／200体見つける。全200体。周回時リセットのため一周内で。創世編・復讐編どちらでも。新宿区と千代田区どっちがマシでしょうね？

御厳の貯蔵神

　イツヅカ（銀のリンゴ）50回。一周内で最後の1か所を調べたら、取れました。しかし苦労した。シンジュク歌舞伎町劇場の屋根上にどうしてもいけなくてあっちこっちと廃墟を上っては落ち、ぐるぐる走り回ったというのに、劇場内にあった隠しマガツロで直通だったというオチでした。特にわかりにくい場所でもなく私が無視してただけです。アリスちゃんありがとう。

石像クロニクル

　経験値がもらえる巨大悪魔像を50回調べる。こちらも創世編・復讐編どちらも一周内で50か所あるみたいです。上記の実績と要領は同じです。

遺物マニアクス

　自動販売機400回調べる。周回跨ぎの累計だと思ってたけど、跨がないっぽい？これから６周もするし、いずれ取れるでしょ～と思っていましたが手ごたえがなく不安になり、諦めて一周の間で実績とれるまで自販機をつっつき続けました。マップでは表示アイコンのオンオフができます。いらないアイコンをオフにしてすっきりさせると復活した遺物がわかりやすいので活用してみましょう。ちなみに私はこの実績が最後まで残ってしまいました。400回は…なかなか。最初から意識しないと難しいのではないでしょうか。自販機最多スポットはたぶんエジプト支部のオダイバ。

マップ全踏破のセーブデータをとっておこう

　何周目のセーブデータでもいいのですが、全マップを踏破した（しそうな）セーブデータは取っておくことをオススメします。最短ルートでクリアすると、開通させてない龍脈やマガツロが出てきますので…隅々まで歩き回った自分の努力を上書きしないようにしましょう。

　チロンヌプちゃんにミマンの場所を教えてもらったにも関わらず、絶対にいるはずなのにミマンのアイコンが見つからないというときは、踏破していない場所があるということです。マップが薄くなっているところに行ってみるとマッピングされることがあります。探し物系には同じことが言えますね。

検証はしていないので…

　「周回が必要なく、一周の中でクリアできる」という書き方をしていますが、「一周の中でやり遂げないといけない」かもしれなくて、周回を跨げるかどうかは検証していないのでわかりません。場所が決まっているようなミマン系収集ものはリセットされてしまう気がします。

よくわからないもの

マッカビーム

　戦闘中の会話で悪魔に累計10万マッカを貢ぐ。累計と書いてあるから周回プレイ累計でOKかも…。私は厩橋～コマガタ近くのソロネに貢ぎました。資金力と、会話に失敗しても持ち直せる神意は欲しいところ。「ほかのものにしろ」で出来るだけマッカを要求させましょう。フリーの悪魔をよく勧誘しているプレイヤーなら自然に達成しているのでしょうね。一周以内なのかに周跨ぐのかは調べてもよくわからかった。ごめんね。

まとめ

　自動販売機は最初から突っついておこう。
　マップ踏破したデータは残しておこう。

　留意事項はそれくらいですかね。でも取返しのつかないことは特にないので手間がかかるかどうかです。今作も面白かった。

女神転生ⅤVengeance『再生の儀式』コンスとミヤズは月のワルツを踊る

※ネタバレします

　復讐の女神編限定ミヤズ＆コンスのサブイベント『再生の儀式』の内容に触れますので、ネタバレしても問題なければどうぞお進みください。

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〈月の宮殿の王子さまが跪いてワルツに誘う〉

　〈いつかその胸に抱かれ　眠った夢を見る〉

　ミヤズが保健室で口ずさんでいた歌を、諌山実生さんの〈月のワルツ〉に当て嵌めているのをネット上のどなたかの呟きで見て、確かに～と思いました。

「小さいころテレビで流れていてちょっと怖い感じの曲調だが、綺麗で好き」とミヤズ。お兄ちゃんに録画してもらったものを繰り返し見ていたそうな。

　そこから時は流れ、主人公がカディシュトゥのお姉さまがたと戦い、なぜか勝ったというのに贄にされてしまった間、ツクヨミ・ユズルチームは太宰とアブディエルの不意打ちに遭っていたようで、ユズルは散ってしまいます。

　一方でアオガミを失ってしまった主人公を守るため、またこの世界を平定するためにも、ツクヨミは主人公と合一し、再び歩き始めたのですーーそんなナホビノツクヨミバージョンの姿で、何を思ったのかふらりとエジプト支部に立ち寄ると、いつもの広場にコンスは出てきました。そして「ユズルを復活させるから、それちょうだい」と主人公のポケットに入っていたものを要求します。先ほどアモンから強奪した有翼日輪の紋章のことみたいです。

　ああ、これ？おつかい完遂したのに騙されて若い芽を摘まれそうになったのでとりあえず力でねじ伏せたときの戦利品です。確かにお前が持ってても仕方ないよと言われました。

　そういうことなら、まあいいけど…。と主人公はコンスに渡しかけるが、嫌な予感がしていたツクヨミの止めが入る。入るが、渡してしまった。

　有翼日輪の紋章によりコンス究極進化。奥からミヤズ登場、怒りの形相。不穏な空気。なにやらユズル蘇生の前に〈審判〉を行う、と言っています。

「越水長官、あなたは知恵である兄を利用し続け」

「あなたが巻き込んだせいで兄は死んだ」

「挙句、自らの知恵が死ねば主人公に乗りかえるその傲慢」

「そんな君たちが王の座に値するのか」

「裁きを受けよ」

そうか……。

　ミヤズはツクヨミを恨んでいたのか。これもvengeanceなんですね。自分の恨みではなく、親しい人のための復讐。そして審判という名の強制バトル。こちらの言い分を聞こうともしないままに臨戦態勢を取られたので、そんな公正なものには感じない。ただの仇討ちですね。身内を失った悲しみと怒りは察するに余りあるけれども……何というか……。

主人公「…ええ…？」

　それは逆恨みでは…？ミヤズさんとコンスさんは巻き込んだと仰いますが、お兄ちゃんはノリノリでしたよ。全プレイヤーが知っているように、ツクヨミは飽くまでユズルお兄ちゃんの自由意志に任せ、強要はしていない。しかしもとより責任感が強い彼のこと、気質的に正義のため、延いてはミヤズの暮らす東京を守るためとなれば、断ることはしなかっただろう。百歩譲ってそこに付け込んだと言うこともできるかもしれない…けど。

　責任というなら彼が生き急いでしまった原因を作ったミヤズちゃんにもあるんじゃないかな。「私のためにお兄ちゃん自身の人生を蔑ろにするのはもうやめて、自分の人生を生きて。私はコンスに守ってもらうから大丈夫。心配しないで。私のことを諦めきれないなら、他に困っている人を見つけて助けてあげてね（要約：お兄ちゃん、ちょっと重いんだよね…）」

　ミヤズは引っ込み思案そうで、割とハッキリ言う。まあお兄ちゃんこれくらい言わないと分かってくれなさそうな節はあるし、自分のせいで兄は友達に刃を向けなければならなかった状況にもなったので、嫌になってしまった気持ちはわかる。こうして、打ちのめされてしまったユズルは妹が無事でいることを祈りながら、無力感を振り払うように、がむしゃらに東京のために奔走するのであった（何してたのかは知らないけど…）。

兄は二人の絆を知る由もなく

　コンスは最早ナホビノになることなんてどうでもよいくらいにミヤズを愛していて、ミヤズもコンスを憎からず思っていて、自らの安全のためというより一緒にいたいという気持ちがあった。ユズルお兄ちゃんが自分が非力だったからという理由だけでミヤズから距離を置かれてしまったと思い詰めていたのなら、可哀想だったなあ。ナホビノだから半身だからじゃなくてそこには愛があったんだって知っていれば幾分気持ちも楽だったんじゃないか。人間の気持ち勉強中のアオガミから見ても到底納得している顔ではないと言われてしまっていたあの落胆ぶりは見ていられなかった。早くに両親を亡くし、ユズルもミヤズもお互いのために生きていただろうから…でも早かれ遅かれ、長いだけにこういうきっかけが必要だったのかもしれませんね。

　そしてツクヨミ版ナホビノでノコノコ会いに行ったことについては完全にこちらに非がある。喧嘩売りに行ったようなもんだ。実際エジプト支部に近づかなければこの復讐劇は起きませんので、「どの面下げて来やがった」と単純に殺意を抱いたんでしょうね。いや～、有翼日輪の紋章はエジプトの人なら使い道があるのかなあと思ってねえ、ちょっと聞きに来ただけなんですけどね。

　コンス＝ラーは本気で殺しにかかってきますが主人公たちに力及ばず、刺し違えようとまでするコンス＝ラーを、「あなたを失いたくない」と、ミヤズは止めます。ひとまず動きが止まった彼らに、ユズルの決意を知るツクヨミの言葉を伝えると、矛を収めてくれました。矛はもう折ったんですけどね。トドメを刺さなかったツクヨミの優しさを噛み締めてください。アオガミって八雲に反論する時とかよくナホビノ解いちゃってたけど、ツクヨミは警戒してなのか伝言を頼むあたり慎重だなあと思いました。魔王城の最奥で一瞬でも生身にされたときは生きた心地がしなかったよ。

　ミヤズ＆コンスもナホビノになれば勝てたかもしれないけど、ミヤズの身体はもう限界で、ひとたび合一したらミヤズちゃんは吸収されてもう二度と戻れないらしいから、あの二人はしません。僕たちはバラバラで在るのがいいんだよ、わかるかな、君にはまだ早いかな？とかコンスに言われちゃった。そうかもね(笑)

　復讐を果たせなかったミヤズは、「自分がせめてできる反抗」として自分の意志でこの世界の行く末を見守ると言う。世界が創り変わって、今の世界のことを覚えていられるのはあなたたちだけかもしれない、先輩だけはお兄ちゃんのことを忘れないでいて。うーんそうねえ、なるべくたまに思い出すように努力はします。

　ツクヨミはユズルを守ってあげなくちゃいけなかったのは、確か。年長者としても神様としても。でもツクヨミは誰よりユズルの死を悼んでいました。自らの創生の道具としてではなく、一人の未来ある少年の命を守れなかったことを、悔やんでいたように見えました。ツクヨミが言うように「死んでいったもののために戦い続けるのも義務」ならば、コンス側の主張にも理屈は通るのでしょう。ツクヨミ&主人公もユズルの仇としてアブディエルたちを討ってきましたし、復讐というのはそれ自体が自分本位なものかもしれませんね。

ツクヨミとミヤズの関わり

　「コンス、お願い！」「わかったよミヤズ」というやり取りが目に浮かんできて、微笑ましいのか物騒なのか。この件でコンスはミヤズちゃんラブなのは無論、ツクヨミとミヤズが関わる描写は今まで掘り下げられてなかった部分なので、感慨深かったです。ツクヨミはアオガミと合一できる主人公を「親族のようなもの」と思っていたのだから、自らの半身の妹だって、そのはず。とりわけユズルが何より可愛がっていた妹なのだから。関わりがあっておかしくない。ミヤズが越水長官に対してこんな風に思っていたのだと分かって、そういう意味で腑に落ちたストーリーでした。逆恨みであっても。

　復讐の女神編でのみ発生するこのサブクエストは、ユズルの死のタイミングが創世の女神編より早く、ミヤズがエジプト支部に匿われコンスと一緒にいたために復讐する機会があったということなのかな。ツクヨミが一人生き残って、守ってくれなかったという恨みもプラスされて。もっとストーリーを進めるとアオガミと合一し直すんですが、そこまでいくと発生しないんですよね。復讐の相手はあくまでツクヨミ。

　ミヤズが「悲しい世界」と表現したこの創生の乱の中、タオルートを選んであげることが彼女にとって唯一の救いでしょうか…。